本物の年金生活者支援給付金は郵送で手続きする
では、本物の給付金の手続きはどう進むのでしょうか。答えは、電話ではなく郵送です。
日本年金機構は毎年9月の第1営業日から、新たに給付金を受け取れる人へ、はがき型の請求書が入った緑の封筒を順に送っています。はがきに氏名などを書き、同封の目隠しシールと切手を貼ってポストに入れれば手続きは終わりです。
添付書類はいらず、一度受け取れるようになれば2年目以降の手続きも原則いりません。ATMへ行く場面も、電話で口座番号を伝える場面もないのです。
警察庁も「ATMでお金が返ってくることは、絶対にありません」と強調しています。「給付金の手続きはATMでできます」と言われたら、それだけで詐欺と判断してかまいません。
給付金の電話で迷ったときの相談先
お金の話が出る電話がかかってきたら、その場で話を進めず、いったん切ることが大切です。警察庁は、最寄りの警察署にかけ直して本物かどうかを確かめるよう呼びかけています。
相談先は次のとおりです。給付金そのものについて確かめたいときは、専用ダイヤルや年金事務所も使えます。
- 警察相談専用電話:#9110
- 給付金専用ダイヤル:0570-05-4092(050で始まる電話からは03-5539-2216)
- お近くの年金事務所
警察庁は、固定電話の番号表示サービスや非通知拒否サービスを使うこと、ATMで引き出せる額の上限を低くしておくことも対策に挙げています。家族のあいだで「お金の電話が来たら、まず相談する」と決めておくのもよいでしょう。
まとめにかえて
年金生活者支援給付金の手続きは、緑の封筒で届くはがきを返送するだけです。厚生労働省や日本年金機構が、電話で口座番号や暗証番号を聞いたり、手数料を求めたりすることはありません。
「お金が戻る」「給付金がもらえる」という電話とATMの組み合わせは、還付金詐欺の典型的な流れです。少しでもおかしいと感じたら電話を切り、#9110や年金事務所に相談してみてください。
地方公務員・保険代理店出身。証券外務員二種保有。自治体で国民健康保険の賦課や高額療養費、退職に伴う年金切り替え等の実務に従事。複雑な社会保障制度に精通し、現在は株式会社モニクルリサーチが運営する複数のWebメディアで年金・貯蓄・退職金等の情報を発信。