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【老後の生活費の目安】夫婦2人の最低日常生活費は月「23.9万円」、ゆとりある老後は月39.1万円。生活設計を立てている人は39.5%
buritora/shutterstock.com
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【老後の生活費の目安】夫婦2人の最低日常生活費は月「23.9万円」、ゆとりある老後は月39.1万円。生活設計を立てている人は39.5%

【老後の生活費の目安】夫婦2人の最低日常生活費は月「23.9万円」、ゆとりある老後は月39.1万円。生活設計を立てている人は39.5%
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生命保険文化センターの「2025(令和7)年度 生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で老後を送るのに必要と考える最低日常生活費は、平均で月23.9万円でした。ゆとりある老後生活費は月39.1万円で、どちらも前回の2022年度調査から増えています。

一方で、自分や家族の将来について具体的な生活設計を立てている人は39.5%にとどまります。老後生活に不安を感じる人は83.2%にのぼります。

本記事では、この調査から、生活設計を立てている人の割合、老後の生活費の目安、老後に向けた準備の状況を整理します。

生活設計を立てている人は39.5%。立てない理由の1位は「将来の見通しを立て難い」

調査は全国の18〜79歳の男女を対象に、2025年4〜6月に行われ4837人が回答しました。

「生活設計あり」は39.5%、「なし」は51.9%

自分や家族の将来をどうしたいか、そのための経済的な準備をどうするかといった、具体的な生活設計を立てているかを尋ねています。「生活設計あり」は39.5%、「生活設計なし」は51.9%でした。前回と比べて大きな差はありません。

生活設計を立てている人に、何年くらい先まで考えているかを尋ねると、平均は14.9年でした。「6〜10年」が34.8%で最も多く、「16〜20年」が21.1%、「5年以下」が13.9%と続きます。

立てない理由は「見通しを立て難い」「経済的余裕がない」

生活設計を立てていない人の理由は、「将来の見通しを立て難いから」が26.1%で最も多く、「経済的余裕がないから」が23.8%、「なんとか暮らしていけるから」が21.8%、「将来より現在の生活が大切だから」が16.3%でした。

最も重要なライフイベントは「老後生活の充実」42.9%

何らかのライフイベントを考えている人に、最も重要なものを尋ねると、「老後生活の充実」が42.9%で最も多く、前回より5.8ポイント増えました。「子どもの教育」が14.6%、「趣味の充実」が12.5%と続きます。

「老後生活の充実」を最も重要とした人のうち、経済的な準備が「準備できている」は45.1%、「準備できていない」は53.7%でした。

生活設計の有無と、生活設計を立てない理由

生活設計ありは39.5%、なしは51.9%、わからないは8.6%。生活設計の期間は平均14.9年。立てない理由は、将来の見通しを立て難いから26.1%、経済的余裕がないから23.8%、なんとか暮らしていけるから21.8%、将来より現在の生活が大切だから16.3%

夫婦2人の老後の最低日常生活費は月23.9万円、ゆとりある老後は月39.1万円

次に、老後の生活費について、どれくらい必要と考えられているかをみます。いずれも実際の支出ではなく、回答者が必要と考える金額です。

最低日常生活費は月23.9万円。前回より7000円増えた

夫婦2人で老後生活を送るうえで必要と考える最低日常生活費は、平均で月23.9万円でした。前回の23.2万円から7000円増えています。

金額の分布は、「20〜25万円未満」が26.7%で最も多く、「30〜40万円未満」が21.6%、「25〜30万円未満」が14.7%と続きます。「30〜40万円未満」は前回より2.8ポイント増えました。

ゆとりのための上乗せは月15.2万円。使い道の1位は旅行やレジャー

ゆとりある老後生活を送るために、最低日常生活費のほかに必要と考える金額は、平均で月15.2万円でした。最低日常生活費と合わせた「ゆとりある老後生活費」は月39.1万円で、前回の37.9万円から1.2万円増えています。

上乗せ分の使い道は、「旅行やレジャー」が59.5%で最も多く、「日常生活費の充実」が50.1%、「趣味や教養」が47.9%、「身内とのつきあい」が43.1%でした。

夫婦2人の老後の最低日常生活費と、ゆとりある老後生活費

夫婦2人の老後の最低日常生活費は月23.9万円(前回23.2万円)、ゆとりのための上乗せ額は月15.2万円(前回14.8万円)、ゆとりある老後生活費は月39.1万円(前回37.9万円)。上乗せ額の使途は旅行やレジャー59.5%、日常生活費の充実50.1%、趣味や教養47.9%、身内とのつきあい43.1%

老後の準備をしている人は70.8%。有価証券やNISAが増えた

老後生活に不安を感じる人は83.2%でした。不安の内容は「公的年金だけでは不十分」が79.8%で最も多く、「日常生活に支障が出る」が58.6%と続きます。

「準備している」は70.8%、前回より4.3ポイント増

老後に向けて何らかの手段で経済的な準備を「準備している」人は70.8%で、前回より4.3ポイント増えました。「準備していない」は27.1%です。

準備の手段は、「預貯金」が51.9%、「個人年金保険・変額個人年金保険や生命保険」が42.7%、「有価証券」が13.7%でした。前回と比べると、有価証券が3.6ポイント、保険が3.1ポイント、預貯金が2.7ポイント増えています。

老後の生活資金は公的年金87.5%、預貯金71.4%でまかなう考え

これから準備するものも含め、老後の生活資金をどうまかなうかを尋ねると、「公的年金」が87.5%、「預貯金」が71.4%、「企業年金・退職金」が34.7%、「個人年金保険」が28.1%でした。

前回と比べると、「NISA」が4.9ポイント増の9.9%、「つみたてNISA」が3.1ポイント増の9.6%、「老後も働いて得る収入」が1.6ポイント増の18.5%になりました。準備した老後資金を使い始める年齢は、平均で67.2歳です。

老後に向けた準備の状況と、老後の生活資金をまかなう手段

老後保障の私的準備をしている人は70.8%(前回66.5%)。準備手段は預貯金51.9%、個人年金保険・変額個人年金保険や生命保険42.7%、有価証券13.7%。老後の生活資金をまかなう手段は公的年金87.5%、預貯金71.4%、企業年金・退職金34.7%、個人年金保険28.1%、老後も働いて得る収入18.5%、NISA9.9%

まとめにかえて

2025年度の調査では、夫婦2人の老後の最低日常生活費は月23.9万円、ゆとりある老後生活費は月39.1万円と、いずれも前回より増えました。

最も重要なライフイベントに「老後生活の充実」をあげた人は42.9%と多い一方で、そのうち53.7%は経済的な準備ができていないと答えています。生活設計を立てている人も39.5%にとどまり、立てない理由では「将来の見通しを立て難い」が最も多くなっています。

老後に向けた準備をしている人は70.8%まで増え、預貯金や保険に加えて、有価証券やNISAを使う人も増えています。月23.9万円、月39.1万円という金額は、実際の支出ではなく、多くの人が必要と考える目安です。自分の家庭の生活設計を考えるときの参考にしてみましょう。

村岸 理美
ナビプラマネー編集部記者株式会社モニクルリサーチ

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